- 開催区分
- ハイブリッド型
- 研修会名
- 令和7年度第2回障害者等歯科医療技術者養成事業研修会
- 開催日
- 2025年12月20日
- 締切日
- 2025年12月10日
- 開催時間
- 18:30-20:30
- 実施主体
- 高知県歯科医師会
- 単位数
- 2 単位
・B リフレッシュコース B リフレッシュコース(2単位)
- 定員
- 100 人 (Web ライブ配信定員:100 人)
- 受講料
- 無料
- 会場
- 高知県歯科医師会館 会議室1.2および各自受講場所(収容人数:150人)
- 会場住所
- 〒780-0850 高知県高知市丸ノ内一丁目7番45号
高知県歯科医師会事務局(担当:植田、鍋島、門田)
TEL:088-824-3400
FAX:088-872-8011
E-Mail:kochi8020@bd.wakwak.com
詳細情報
・演題 南海トラフ地震に備えた社会的弱者への歯科医療体制確保について
・講師名 河瀬 聡一朗 氏
・所属 宮城県石巻市雄勝歯科診療所
・職名 所長、歯科医師
・時間 18:30 - 20:30
・内容 南海トラフ地震に備えた社会的弱者への歯科医療体制確保について2011年3月11日の東日本大震災当時、私は長野県の松本歯科大学障害者歯科学講座に在籍していました。発災後、宮城県沿岸部に入り、被災者への歯科医療支援活動に従事しました。
活動の中で、社会的弱者とされる障がい児者や高齢者が、発災と同時に災害弱者となり、災害現場で取り残されている状況を目の当たりにしました。一般の避難所については行政によりリストが作成されていましたが、より支援を必要とする障がい児者や高齢者施設についてはリストが整備されず、行政も混乱の中で十分に把握できていませんでした。そのため、人的支援や物資が届きにくい状況がありました。そこで私たちは聞き込み調査を行い、障がい児者や高齢者施設の所在を把握し、災害弱者への歯科医療支援を優先しました。
歯科医療支援終了後も被災地に残り、被災地域の歯科医療再生と、災害時の対応を含めた障がい児者歯科医療の充実を図りたいと考え、2012年3月に松本歯科大学を退職し、宮城県に移住しました。翌4月には石巻市雄勝歯科診療所に赴任し、現在に至ります。
その後も、2019年の台風19号による宮城県丸森町での災害、2024年元日の能登半島地震などにおける歯科医療支援活動に携わってきました。大規模災害の被災地はパニック状態に陥るうえ、様々な支援隊が入り混乱をきたします。そこで、BCP(Business ContinuityPlanning:事業継続計画)について平時から考えておく必要があると強く感じています。
今後、南海トラフ地震による甚大な被害が予測される高知県において、これまでの経験を基に、大規模災害発生後の災害弱者の状況、歯科医療体制の確保のあり方、そして平時からの備えについて話しをしていきたいと思います。