- 開催区分
- 集合型
- 研修会名
- 令和6年度高知県歯科医師会学会
- 開催日
- 2024年11月10日
- 締切日
- 2024年10月31日
- 開催時間
- 9:30-13:10
- 実施主体
- 高知県歯科医師会
- 単位数
- 3 単位
・B リフレッシュコース B リフレッシュコース(3単位)
- 定員
- 300 人
- 受講料
- 無料
- 会場
- 総合あんしんセンター3階大会議室および四万十市社会福祉センター研修室1(収容人数:300人)
- 会場住所
- 〒780-0850 高知県高知市丸ノ内1‐7‐45、四万十市右山五月町8‐3
高知県歯科医師会
TEL:088‐824‐3400(9:00‐17:00)
mail:haha8020@zd.wakwak.com
詳細情報
・演題1.エンドの基本を見直そう
2.歯内療法の立場から歯性上顎洞炎を再考する
・講師名1.鈴木 規元 氏
2.浦羽 真太郎 氏
・所属1.昭和大学歯学部歯科保存学講座歯内治療学部門
2.昭和大学歯学部歯科保存学講座歯内治療学部門
・職名1.教授
2.助教
・時間1.9:50‐11:20
2.11:30‐12:30
・内容1.歯内治療の分野は、実体顕微鏡やコーンビーム CT の導入、NiTi ファイルの進歩などによって、近年大きな進化を遂げてきました。それに伴って、最近はエンドブームと言われ、歯内治療に関する講演会や書籍など、歯内治療の最新の話題に接する機会も増えてきており、歯内治療の専門性は以前より高まってきているように思います。しかし、これらの最新器材を使用しても、歯内治療の基本はやはり無菌的処置と徹底した根管内の清掃であることに変わりはありません。これらの基本的な治療手技に関しても、我々が学生教育を受けた時代のものとは異なってきています。本講演では、なかなか話を聞く機会が少ないと思われる歯内治療の基本的手技や考え方について、現在のスタンダードといえる方法を改めて確認していただいたうえで、大学病院での症例をもとに、難症例への対応についてもご紹介させていただきたいと思います。先生方の日々の臨床に、少しでもお役に立てれば嬉しく存じます。
2.複数の診療科の守備範囲が重なる部分における疾患はその扱いが難しい。どの診療科が担当するのかがあやふやになりやすく、その結果適切な対応を取れずに慢性化・難治化してしまうことも少なくない。上顎洞という構造もその例に漏れず、耳鼻咽喉科と歯科の両方の診療科が関与しているが、本邦では特に医科歯科が明確に分かれていることから、互いの診療科における常識やスタンダードが理解されにくいという問題があるのではないだろうか。さらに、歯科の中でも口腔外科やインプラント科(補綴科)、歯内治療科など上顎洞に関連する科は複数あり、このことも上顎洞における疾患に対する理解を難しくしていると言えよう。このような状況で、適切な診断・治療を実践するためには、上顎洞という構造について熟知することはもちろんであるが、歯科は耳鼻咽喉科の、耳鼻咽喉科は歯科の治療の実情を正しく理解することに努め、治療のゴールを適切に定めることが大切である。本講演では、「歯内療法の立場から歯性上顎洞炎を再考する」ことを目標に、上顎洞における疾患の代表例とも言える上顎洞炎に対しどのようにアプローチすればよいか、また耳鼻咽喉科との連携をどのようにして行っていくべきかについて、実際の症例を交えて解説を行いたいと思う。